セントラルデンタルケアクリニック 高橋 剛太 院長 (GOHTA TAKAHASHI)
鶴見大学歯学部卒業後、約13年間保存学教室で教鞭・研究・教育に従事。日本歯科保存学会評議員。2006年にセントラルデンタルケアクリニックを開業。現在も鶴見大学非常勤講師として後進の指導にあたる。(JR京浜東北線•鶴見線 鶴見駅 徒歩3分)
13年間の大学勤務を経て、患者さんのための場所へ

私は鶴見大学歯学部を卒業後、約13年間、歯を残すための治療を専門とする保存学教室に残り、教鞭を執りながら研究や学会発表、学生・研修医の教育に携わってきました。教授の退任とともに一度大学を離れましたが、現在も非常勤講師として繋がりを持ち続け、『日本歯科保存学会』の評議員も務めさせていただいております。当院は2006年に開業しました。周囲からは「少し遅いスタート」と言われましたが、大学での指導業務が忙しく、なかなか辞められなかったというのが正直なところでした。開業を決意したきっかけは、大学病院特有の環境にあります。予約が取りにくく、大掛かりな体制になりがちで、患者さんの中には「研修医や後輩に見られるのが嫌だ」とおっしゃる方もいらっしゃいました。そこで、落ち着いて治療を受けられる場所を作りたいと考えたのです。
父の背中を追って。一生勉強を続ける理由
私が歯科医師を志したきっかけは、医師である父の影響が大きいですね。父は診療所で最後まで現役で働いておりました。父の背中や、父の周りにいた医師たちの人間性に触れる中で、自分も「人の支えになりたい」と思うようになったのです。最初は研究に興味があり、医学の分野で解明されていないことを紐解きたいという純粋な好奇心からスタートしましたが、最終的には「腕のいい歯科医師として直接患者さんの役に立ちたい」という思いに至りました。今も英語の論文を読み、エビデンスを重視した「一生勉強」の姿勢は父の教えでもあります。開業医が主体となって大学レベルの症例や基礎研究を学べる勉強会も立ち上げました。一般的な「うまい先生から一方的に教わる」形ではなく、先輩も後輩も横並びで、一枚の資料からでも気軽に相談や検討ができる場を目指しております。私自身が大学人間でもあり、常に新しいエビデンスに基づいた治療を提供したいと考えているからです。
歯を残す「保存治療」を中心に

当院のコンセプトは、歯を残す「保存治療」を中心としています。大学レベルの質の高い治療を、プライバシーを守りながら、痛みを与えずに提供することを目指しております。スタッフは歯科衛生士3名、歯科助手2名、ドクター3名の体制で、明るく優しい雰囲気のクリニック運営を心がけています。また義歯も私がもっとも信頼している技工士さんと連携をとっているので安心してください。大学病院と開業医の違いについても常に意識しています。大学は専門特化したスペシャリストが集まる場所ですが、開業医はあらゆる症例に対応する「第一線」の立場です。
私は大学での研究経験を活かし、薬や細胞の組織像を頭に描きながら治療できることが強みだと考えております。一方で、患者さんの「痛い」「困った」にすぐ対処できる柔軟さも大切にしています。できるだけ金属を使わず、最小限の介入で最大の効果を出す治療がモットーです。歯は体の一部ですから、予防を徹底し、健康寿命を延ばすお手伝いをしたいと願っています。
患者さんの心に寄り添う診療スタイル
日々の診療で最も大切にしているのは、困っている患者さんの話をしっかり聞くことです。これまでどんな治療が嫌だったのか、どんなことを不安に思っているのかを伺い、信頼関係を築くことから始めます。カウンセリングには時間をかけ、衛生士も含めて複数のスタッフが関わるようにしております。そうすることで、患者さんの本当の思いをより深く理解でき、納得して治療を受けていただけるからです。大学病院時代、ストレスで髪が抜け、歯もすべて失ってしまった20代の女性を担当したことがあります。入れ歯を作製したのですが、数回調整して良くなった頃には、髪も綺麗になり、服装も明るくなって、目つきまで別人のように生き生きとされました。
歯科治療は、単に歯を治すだけでなく、患者さんのメンタルや人生までも変えることができる。それを実感した出来事でした。インプラントが最良の選択とは限りません。患者さんの人生やQOL(生活の質)を第一に考え、心に寄り添った治療を提供することが大切だと思っております。クリニックの設計も自分で行い、ヨーロッパの大学の教授室のような、木目調で落ち着いた空間にこだわりました。患者さんとじっくり話ができる環境を整えています。
鶴見という街との出会いと、地域への想い
開業地に鶴見を選んだのは、実はマーケティングをして決めたわけではありません。大学時代から鶴見の人たちと仲が良く、開業することを話したら「ぜひ鶴見でやってほしい」と背中を押されました。不動産も内装も、すべて地元の繋がりで決まったのです。後で知ったのですが、鶴見は日本でも有数の歯科医院の激戦区でした。それでも、地元の皆さんの後押しがあったからこそ今があります。鶴見の方々は情に厚い方が多いですね。外から引っ越してきた方も多いですが、皆さんこの街に愛着を持っておられます。商店街や神社を中心に、地域が一体となって盛り上げようという活気があり、フレンドリーで温かい街だと感じています。
「セントラルデンタルケアクリニック」という名前には、「高橋歯科」という名前は多いので避けたという理由もありますが、セントラルという言葉の「中心」という意味に込めた想いがあります。患者さんにとって、役に立つ中心的な存在でありたいという願いからきています。当院では大学病院や医科とも連携しながら、患者さんの悩みや機能的な問題を解消し、次のステージへ進めるような治療を心がけています。できるだけ金属を使わない、最小限の介入で最大の効果を出す治療をモットーにしております。歯は体の一部です。予防を徹底し、健康寿命を延ばすお手伝いをしたいと考えています。現在、歯科界も世代交代の時期にあります。57歳の私たちが、地域医療が崩壊しないようしっかりと支えていかなければなりません。これからも人の気持ちに寄り添える歯科医師であり続けたいと思います。
※上記記事は2026年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

セントラルデンタルケアクリニック 高橋 剛太 院長 (GOHTA TAKAHASHI)
セントラルデンタルケアクリニック 高橋 剛太 院長 (GOHTA TAKAHASHI)
- 出身地:横浜市鶴見区
- 趣味:歯学、合気道、機械いじり、釣り
- 好きな場所:海、山
- 好きな音楽:クラシック、ジャズ、ロック
- 好きな映画:『メンフィス・ベル』
- 好きな本:『日野原重明』
- 好きな言葉:『真実一路』

