市川 崇 院長(たかまるどうぶつ病院)のインタビュー

たかまるどうぶつ病院 市川 崇 院長

たかまるどうぶつ病院 市川 崇 院長 (TAKASHI ICHIKAWA)

酪農学園大学卒業。東京都内の動物病院に勤務。2007年に『たかまるどうぶつ病院』を開院(相鉄線「瀬谷駅」より徒歩14分)。

動物を飼うことができなかったことが「動物に関わりたい」という気持ちを育んで

動物が好きでしたが、子どもの頃は飼うことができなかったのです。私は東京の下町出身です。周りもみんなそうでしたが、“ギチギチ”した地域で、動物を飼うなんてことはとてもできる環境ではなかったんですね。だから、もっぱら野良猫の世話ばかりしていました。世話と言っても、餌をあげて可愛がってあげるだけでしたけども、そういうことが好きだったんですね。
母の実家は岩手で肉牛農家を営んでいました。遊びに行って、その環境に触れたことも大きかったのでしょう。いつしか動物に触れられる仕事に就きたいと考えるようになっていったのです。
大学卒業後は東京の江戸川区の動物病院に5年間勤務しました。私の師であるそちらの先生に様々なことを教えていただき、2007年に『たかまるどうぶつ病院』を開院いたしました。飼い主さんの多くは周辺にお住いの方で、地域の動物病院として徐々に徐々にみなさんに周知していただけるようになりました。

飼い主さんの求めに気づき、動物に寄り添っていく

飼い主さんが何を望まれているか、そのニーズに柔軟に対応していきたいと考えて診療を行ってきました。その一環として、時間の許す限り往診に赴いています。大きなワンちゃんを飼われていたり、あるいは飼い主さんが高齢になってきますと、通院が難しくなってくる面があります。そうしたことを飼い主さんから直接伺ったり、口コミ等も通じてニーズを知り、開業以来、往診を続けているのです。

私は「気づき」ということを大切に考えています。季節の移ろいを感じるですとか、日々の生活の中にも様々な気づきがあると思うんですね。診療においてもそれは同様で、飼い主さんが本当は何にお困りなのか、何を仰りたいのか、こちらで気づくことが大切だと思うのです。誤解があってはいけないのですが、動物がいつ亡くなってしまうのか、ということに気づくことも重要です。私たちが避けなければならないのは、預かった動物がご自宅ではなく、病院で亡くなってしまうことです。別れの時はいつか来ることですが、やはり最後はご家族のもとで、と思うんですね。お返しした子がご自宅で亡くなり、「みんなで見送ることができました」と飼い主さんに仰っていただけますと、最後の仕事ができたと、悲しい気持ちがありながらもほっとする心持ちもあります。
開院から18年が経ち、動物の寿命を考えると、当時子犬や子猫だった子たちが亡くなっていくのは仕方のないことでしょう。だからこそ、最後にどう看取るか、ということが問われるわけであり、気づく力が重要と考えています。

人と動物との楽しい暮らしの実現に力を

犬を飼い始めると、できるだけ早く一緒にお出かけしたいと思われるのではないでしょうか。予防がまだ不完全な子たちも安心して来院できるよう環境を整え、様々な体験をしていただくパピーパーティーを定期的に開催しています。コロナの時期に1度止まってしまいましたが、開業から200回を超える数となりました。
日本は欧米に比べ、ペット先進国とは言いかねる環境です。当院においては、人間のパートナーとして生活に溶け込めるよう、しつけやトレーニングにも力を注いできました。今でも問題行動やしつけで困っているというご相談は多いですね。私はその道のエキスパートというわけではありませんが、大学時代は動物行動学の専門の先生に師事をした経験があります。動物が無理なくパートナーとして楽しく日々を送れるよう、その啓蒙に尽力するのも獣医師の大きな役割と考えています。

内科からマイナーサージェリーまで幅広く

内科的なことはもちろんですが、骨折の手術を含め、幅広く診させていただいており、その中にはいわゆるマイナーサージェリーというものも含まれます。例えば、鼻がつぶれてしまっているように見える子がいますよね。それは生まれながらにして持っている形質ではあるのですけども、中には鼻がつぶれ過ぎて呼吸が困難になっている子たちがいます。その場合、手術で鼻の穴を広げてあげることで、呼吸が楽になるのです。
いわゆる奇形を良しとし、交配を重ねて様々な犬種が増えてきたという歴史的経緯があります。フレンチブルドックなどは胸椎のところに必ず奇形があるものですが、ケースによってはそれで痛みが生じ、麻痺になってしまう子もいます。できれば、実際に飼う前にそうした知識を知っておいていただければと思いますし、今後はパピーパーティーより以前の、犬や猫を飼う前の方を対象にしたセミナーも開催していければと思っています。

地域のみなさんへメッセージ

やっと犬を飼えるようになってから、途切れることなく犬や猫を飼い続けています。動物と一緒の生活は、本当に素敵なことです。ただ、飼い主さんの中には「うちは犬がいるからどこにも行けない」という方もおられます。それは非常にもったいないことですし、人間のパートナーとして、きちんとしたトレーニングを積み、様々な場所に一緒に出かけていただければと思います。
病気のことでなくても構いません。敷居の高い場所ではありませんので、何か気になったこと、相談したいことがありましたら、どうぞお気軽にいらしてみてください。

 

※上記記事は2025年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

たかまるどうぶつ病院 市川 崇 院長 (TAKASHI ICHIKAWA)

たかまるどうぶつ病院 市川 崇 院長 (TAKASHI ICHIKAWA)

  • 好きな本・作家:推理小説/宮部みゆき
  • 好きな映画:『スタンド・バイ・ミー』
  • 好きな音楽・アーティスト:ブルース/エリック・クラプトン
  • 好きな観光地:宮古島
  • 好きな言葉:「気づき」

INFORMATION

たかまるどうぶつ病院

電話 045-300-3083
所在地瀬谷2-47-3
最寄駅瀬谷駅 徒歩11分、三ツ境駅 約1.4km
営業時間9:00~12:00 15:00~19:00
定休日火曜・祝日
診療科目 動物病院