ヤゴオリ歯科医院 弥郡 彰彦 院長 (AKIHIKO YAGORI)
日本歯科大学歯学部(生命歯学部)卒業の後、日本歯科大学衛生学教室・研究室で研鑽を積みつつ、都内歯科医院に勤務。昭和63年ヤゴオリ歯科医院を開院。院長に就任。2009年8月、現在の場所に移転。現在に至る。日本口腔衛生学会専門医。
感銘を受けた、公衆衛生に勤仕する姿
父が内科の医師で、診療に携わっている様子を間近で見ていたことが、医療への興味を持った最初のきっかけでしたね。保健所での予防接種や結核の予防審査員など、地域の公衆衛生に関わる仕事をしていることに深い感銘を受けたこと。加えて、皆さんの健康を守るために、病気の予防や早期発見、健康の増進を目的として、地域社会全体へ取り組んでいる姿勢に感じ入るものがありました。

そして、父の姿から学んだことを、引き継ぎたい。わたしは口腔内の健康を、歯科医師としての立場から、区民の皆さんの健康に少しでもお役に立てるようになりたいと、日々努めています。
「口腔」からハッピーを
健康とは、病気や怪我がないということだけではなく、刻々と変化する環境下において心身共に上手にバランスを取って適応している状態です。わたしは、「口腔」という臓器の専門家として、お口の立場から、身体力の向上(アップ)をご提案したいと考えています。
身体の健康は、お口から始まります。
「口」は、呼吸をし、食物を取り入れ、会話をし、表情を作ります。消化器官の入り口として大切なのはもちろんのことです。加えて申し上げたいのは、お口の健康があれば笑顔が増えます。笑顔のまわりには仲間が集まります。仲間が増えると行動範囲が広がり、会話も弾みます。そして、社会とのつながりも深まります。つまり、お口の健康維持こそが、オーラルフレイルやフレイルを防いで身体の健康の維持・向上に役立つだけでなく、心の健康にも良い効果が期待できるというわけです。そうなれば、ご本人や周囲の人々はもとより、社会全体もハッピーになれるのではないでしょうか。わたしは、お口の立場、つまり歯科医師として、心身の健康力アップに貢献出来るよう、心掛けています。
診療は診察と治療
『診療は診察と治療』。
わたしは、このことを「ヤゴオリ歯科医院」の方針に掲げています。
一般に内科の先生には診察してもらうといい、歯科医には治療してもらうといいます。何故かというと、歯科という科目は外科系ですから無理からぬことなのです。
しかし「ヤゴオリ歯科医院」では、受付から、問診や検査、診断、実際の処置(治療の施術)全ては繋がり、深い相互関係にあることから、患者さんの痛みや悩み、どうしたいのか、などご要望をしっかりと伺い、それらを丁寧に説明すること。患者さんの希望に寄り添い、それぞれの皆さんにあった治療計画を、お話しするように心がけています。
もちろん、なるべく削らず、抜かないことも、口腔のプロとしてアドバイスさせて頂いております。

AIでは対応出来ない、「経験力」を活かして、力およぶ限りの「手技」を尽くす覚悟です。
転倒予防は、噛み合わせから
人生100年時代。世界中で高齢化が拡がり、日本でもご長寿の皆さんが多くいらっしゃいます。
医療は進化し続け、生命を永らえるのは難しい事でなくなりました。しかし、大切なことは、QOL(生活の質)を落とさず、心身共に健康で暮らすことです。自分の足で歩く、自分の歯もしくは自分の口から食べる、適度な運度をして、良質な睡眠を取る…などです。
歯科医の立場から申し上げたいことは、「ご高齢の方こそ、正しい噛み合わせが重要」、だと言うことです。噛み合わせが悪いと転倒のリスクがとても高くなります。これには、様々な要因が複雑に絡まっているのですが、主な原因をあげてみましょう。
まず1つ目は、バランス感覚の低下です。噛み合わせに問題があると、顔や首、方の筋肉に負担がかかり、全身の筋肉バランスが崩れてしまいます。
2つ目は、体幹の不安定化です。無意識に姿勢が猫背になったり、顎が前に突き出ている姿勢になり、姿勢を悪化させ、身体全体のバランスを崩し、体幹を不安定にします。そうすると、バランス感覚が低下して、ちょっとしたはずみで転んでしまうことがあります。
3つ目として、歩行の不安定化です。噛み合わせが悪いと、身体の感覚が鈍くなり、足下がふらついたり、段差に気づきにくくなることがあります。
いまさら言われたって…。若いときに歯を大切にしとけば良かった…。そんなお嘆きの声もたくさんあります。
ご心配には及びません。歯を失った方も、義歯とうまく付き合う事によって、正しく噛め、楽しく食事が出来るようになります。ご自身の歯でも、義歯でも良いのです。
正しい噛み合わせは、転倒のリスクから、あなたを守ります。
噛み合わせが違うと、顎位がかわり、膝の上げ方が変わって来るのです。
義歯を入れておかないと転倒してしまうリスクが上がるのには、噛み合わせが深く関わっています。
「健康」を維持し、「老化」を予防するために
かつて医療機関で「また、どうぞ」というお見送りは禁忌でした。治すために病院に行くのに、再来を促してどうする、という話です。
でも、皆さん、よくご存じでしょう。いまや病院は、未病(病気の手前)であっても、そうなる前に、予防するために行く必要があるのだ、と。さらに生活習慣病となれば、定期的な管理が必須となるわけであります。
人間には時間があり、残念ながらそれには抗えません。刻々と迫る老化は、歯周病や、知覚過敏、口腔乾燥症など慢性疾患を連れてくることが間々あります。慢性疾患発症の危険因子は、もれなくどの方にも訪れます。
いわゆる未病の段階は可逆的段階です。かつて「早期発見・早期治療」という言葉がありましたが、わたしは「定期検診・長期健康」の時代ですよ!と申し述べています。
口腔清掃には、自然的コントロール、物理的コントロール、化学的コントロールを的確に組み合わせたり、歯肉の炎症には炭酸ガスレーザーで殺菌したり、知覚過敏にはイオン導入法にてフッ素イオンで和らげたり。などなどなるべく侵襲を少なく、いつでも患者さんに寄り添う歯科医師でありたいと考えています。37年間、こつこつと積み重ねた手技・技術で、力の及ぶ限り尽くしたい。100点の手技でも、患者さんにとって100点でなければ意味がありません。地域の皆さんのお口の健康を守るために、口腔内の専門家としてその一陣を担えたら、これほど嬉しいことはありません。
※上記記事は2024年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

ヤゴオリ歯科医院 弥郡 彰彦 院長 (AKIHIKO YAGORI)
ヤゴオリ歯科医院 弥郡 彰彦 院長 (AKIHIKO YAGORI)
- 出身地:横浜市瀬谷区
- 趣味:落語(大学時代は落研)
- 好きな落語家:古今亭志ん朝
- 好きな映画:「さよならクロ」
- 好きな本:三宅香帆 「好きを言語化する技術」
- 好きな場所:千鳥ヶ淵の桜、神宮外苑の銀杏並木
- 座右の銘:「流れる水は腐らず」

