大野矯正クリニック 大野 由希粛 院長 (YUKITOSHI OHNO)
横浜市港北区出身
日本歯科大学卒業の後、日本歯科大学生命歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了。歯学博士号取得。日本矯正歯科学会認定医取得。2010年より、大野矯正クリニックに勤務。2015年同クリニック院長に就任。現在に至る。日本歯科大学附属病院矯正歯科・臨床講師、ならびに日本歯科大学生命歯学部・歯科矯正学講座非常勤講師を兼任。
(最寄り駅 東急東横線、JR横浜線・菊名駅西口より徒歩2分)
継承し、守っていくために

歯科医になったきっかけは、父親が歯科医をしていたことの影響が大きいです。父の職場(大野矯正クリニック)と隣接した住まいに生まれ育ちましたので、身近…というよりも常に傍にあることが当たり前の子供時代でした。プレッシャーが無かったと言えば嘘になりますが、与えられた使命を果たそうと…責任感も感じていました。結果として、駅からも近い利便の良さと、整った設備、培った知識と技術を継承できるその全てに感謝していますし、踏襲できる文化、この流れを大切に守りたいと思いました。
矯正の良さと必要性を理解している自分が、特化した専門の技術を提供したい、という思いがあり、専門知識と技術で人の役に立ちたい、長年、歯並びの悩みを抱えている人に尽力したい、という気持ちでこれまでやって来ましたし、これからも日々、研鑽を積み重ねて、ひとりでも多くの患者さんに「ありがとう」と言って貰えたら、これほど嬉しいことはありません。
どのようなときも、患者さんの立場に立って診療すること
患者さんを治療するに当たって、心掛けていることが幾つかあります。矯正歯科治療は、一般歯科と異なり長い時間を要する特殊な治療で、顎骨の成長発育をコントロールする、歯を骨の中で少しずつ移動させる、といった形態変化をもたらすものです。歯並びにはひとり1人の個性があり、違っているように、まったく同じような症例はなく、治療期間も開始する年齢や個人差によって、その期間が異なります。あなたのために、オーダーメイドする治療なのです。そのため、患者さん自身が何を気にしているかはもちろんのこと、歯並びのどこに問題があるかをきちんと見抜き、それを丁寧に説明して、歯科医師と患者さんが治療目標を共有できることが大事だと考えています。
近年は、メデイアなどで矯正歯科治療が取り上げられることも多くなり、様々な情報を得られる機会が増えてきていると感じています。そのなかで、例えば、歯を動かすためのスペースが足りず、抜歯が必要となる症例であるのに「歯を抜かないで治したい」、歯を効率的に動かすことが難しい症例であるのに「マウスピース型の矯正装置で治したい」、といった、特定の治療方法や矯正装置に関する要望も少なからずあります。その場合には、なぜこの症例には抜歯が必要なのか、なぜこの症例にはブラケットとワイヤーを用いる従来の矯正装置が適しているのかについて、患者さんの要望通り実施した際の将来的に生じる不利益を含めて、正確な知識や情報を提供し、その理由をお伝えすることが、矯正歯科を専門分野として従事する歯科医師の使命であると思い、診療に取り組んでいます。
大切なことは、「患者さんの思いに添った」治療であります。患者さんそれぞれの症状に合わせて、このような治療方法があります、そのためにはこのような矯正装置が適切です、などのことを、具体的に出来る限りわかりやすくご説明しています。20年以上のキャリアを積んできたからこそ、「患者さんの立場を想像して」「患者さんの思いに添った」治療が出来るのだと考えています。
治療が終わったあとに矯正歯科治療をやって良かった、と皆さんに思ってもらえるように日々努めております。

MFT(口腔筋機能療法)で口腔習癖を改善する
矯正歯科治療と並んで注力しているのが、MFT(口腔筋機能療法)です。例えば、食事中にクチャクチャと音をたてて食べたり、いつもポカーンと口を開けて舌がだらーんと出ていたり、ずっと口で呼吸していたり、発音がはっきりせずに会話の時に舌が見えたりしていませんか。これらの症状は、口唇閉鎖不全、低位舌、舌突出癖、口呼吸といった口腔習癖と呼ばれ、正しい口腔機能(食べる機能、呼吸の機能、話す機能)を発揮できていない状態です。このような口腔習癖に対して、舌や口唇を含めた口の周りの筋肉の機能を改善するためのトレーニングが、MFT(口腔筋機能療法)です。十分な効果を得るためには、その症状に対して適切なトレーニングを実施する必要がありますので、間違った認識を持たないことが大事です。
トレーニングは大きく分類すると、以下の種類があります。
1. 筋力の訓練
2. 咀嚼機能の訓練
3. 嚥下機能の訓練
4. 構音(発音)機能の訓練
5. 舌の口唇の姿勢位の訓練
最終的な目標として、リラックスしている時に、舌全体が上あごに接して、自然に口は閉じられ、鼻で呼吸できること、また食事やつばを飲み込む(嚥下)、発音する時に、奥歯でしっかりと咬む、舌が前に出ないなど、正しい舌や口唇、口周りの筋肉の使い方を習得できるよう目指します。
最近の歯科分野において、口腔機能管理の点に注目が拡がっており、幼児期・小児期からの「口腔機能の育成」が重要視されています。社会的な関心も高まっており、お子さまの口腔機能の症状が気になっている保護者が来院され、なぜこのような症状が起きて続いているのか、困っている方も多くいらっしゃいます。これらの症状に対して、原因をしっかりと特定し、適切なトレーンニングを実施することで口腔機能の改善が期待できます。当院は先代(父)から数十年間、このMFTに取り組んでいるので、これまでの様々な経験を基にした良いアドバイスができると思います。
また、口腔習癖は歯並びとの関連性があり、舌や口唇、口周りの筋肉のバランスが崩れていると、歯の位置に悪影響を及ぼすこともあります。そのため、矯正歯科治療で歯並びを治す際に、口腔習癖が認められる方には、MFTを併用することで良好な口腔内環境を整えることが期待できます。さらに、矯正歯科治療後の歯並びの後戻りの対策としても有効です。矯正歯科治療後に歯は元の位置に戻ろうとする傾向がありますので、もし舌や口唇、口周りの筋肉のバランスが崩れていると、この傾向がより強くなります。その予防策としても、矯正歯科分野でMFTが活用されています。
生涯を通じて、お口全体の良好な機能を維持していくためにも、ご自身もしくはお子さまに、気になる口腔機能の症状があるようでしたら、MFTについて歯科医院でご相談ください。
55年。そしてこれから
この地に開業して、55年目となります。父の代から長く開業しておりますと、患者さんも代替わりされ、かつて来院されていた患者さんのお子さんやお孫さんがいらっしゃることも度々あります。これからも、今のペースを守って、患者さん1人ひとりに真摯に向き合い、しっかり診療していきたいと考えています。馴れ合いになることなく、基本に忠実に、専門に徹したいと思います。
患者さんにとって、一生物の矯正歯科治療となるよう、誠心誠意努めたいと考えています。
患者さんと歯科医師との信頼関係とお互いの理解度、定期的(月に1回くらい)に通い続け、根気よくしっかり治療を続けること、常に口の中をキレイに保つこと、それらを守って頂けると、とても良い治療に繋がるのです。
矯正歯科治療の良いところは、歯並びの見た目の改善だけでなく、口腔機能や口腔衛生の向上にもつながることです。治療後に、口もとの印象が変わった、しっかり噛めるようになった、と患者さんの声を聞きます。
インターネットで検索すれば、様々な情報がたた累々と溢れていることでしょう。情報を得ることは良いことですが、偏ったものも多く、特に医療の分野では真偽如何を疑うものもあります。うわべの情報やご自分の判断に任せずに、きちんと説明をしてくれる先生を見極めてください。
10人の患者さんがいれば、10人の口腔内の状態があります。ひとつとして同じものはありません。
口腔内の健康状態は、生活の質に深く関わってきます。みなさんの口腔内の健康状態が気になったら、矯正歯科治療という方法も考えてみてはいかがでしょう。
※上記記事は2024年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

大野矯正クリニック 大野 由希粛 院長 (YUKITOSHI OHNO)
大野矯正クリニック 大野 由希粛 院長 (YUKITOSHI OHNO)
- 出身地:神奈川県横浜市
- 趣味:運動(野球)
- 好きな場所:温泉

