東神奈川動物病院 長谷川 拓司 院長 (TAKUJI HASEGAWA)
北里大学獣医学部を卒業後、横浜、川崎市内の動物病院に勤務。2026年4月に「東神奈川動物病院」を開院。
愛猫への想いから獣医師の道へ

高校生のころ、庭に出入りしていた猫がいたんですね。半分、野良猫のような子でしたが、あるとき車の中に入ってしまい、腕をケガしてしまって。病院に連れて行こうか悩んでいるうちに悪化し、最終的に断脚することに。当時、もっと早く気づいてあげられたら、早く病院に連れていっていたら、とすごく考えました。それをきっかけに獣医師という仕事を意識するようになりましたが、実際に獣医師になってからは「やっぱり自分がやりたいのはこれだな」と。小さいころから最期を迎えるその瞬間まで、長く見ていきたい。地域の中で獣医師として自分が積み重ねてきたものを残していきたい。そういった想いが強くなり、独立を決意。2026年4月に「東神奈川動物病院」を開院しました。東白楽に特別な縁があったわけではないのですが、開業するなら横浜がいいなと思っていたところ、タイミングがあったという感じです。近くに、地元・杉田に本店がある「バーグ」というカレー屋さんがあるんですよ。僕にとってはソウルフードなので、食べると落ち着くんですけど、もしかしたら「バーグ」の存在がここに開院を決めた理由かもしれません(笑)。冗談ですけどね。
「これくらいで病院に行っていいのかな」という時こそ相談を
開院にあたって考えていたのは、できるだけ敷居の低い場所にしたいということ。本当に気兼ねなく相談に来ていただきたいんですよね。犬や猫だけでなく、フェレットやうさぎ、ハムスターなども含め、可能な限り幅広く診ていきたいと思っていますから。
診察では、まず飼い主さんのお話をよく聞くことを心がけています。飼い主さんが「何か気になる」「いつもと違う」と感じたことには多分、何かしら理由があると思うんです。たくさん吐いている、下痢をしている、血が出ているといった分かりやすい症状であれば病院へ行こうと思いますよね。でも、「今日は水を飲む量が少ない気がする」「少し食欲がない」「なんとなくいつもと違う」という変化は、病院へ行くほどなのか迷ってしまう。でも、そんな些細な症状が病気の発見につながるかもしれない。何もなければ「よかったね」で終わるものなので、そういうときもとりあえず相談してみようと思ってもらえる存在でありたいなと。
特に動物を飼い始めたばかりの頃は、何でも気になると思うんです。それも臆せずに聞いてほしいですね。こちらも飼い主さんから言われて初めて「そういうことが気になるんだ」と気づくことがありますから。逆に、飼育に慣れてきた頃は「少し様子を見よう」と受診のタイミングが遅くなることもありますし、年齢を重ねると「もう年だから」と病院へ行かなくなってしまうこともあるかもしれません。病院をどう利用するかは、飼い主さん次第ですが、だからこそ小さなことでも気になることがあるなら聞いていただきたいですね。「こんなことで相談していいのかな」と思うようなことでも構いません。できるだけ軽い気持ちで、病院を使ってもらえたらと思っています。
納得できる方向を一緒に考えたい

治療にも、いろいろな考え方や選択肢があります。こちらから一つの方法だけを提示するのではなく、選択肢をお伝えして、飼い主さんが納得できる方向を一緒に考えていく。それが一番大事なことなのかなと思っています。僕自身、診察をしているその時間がすごく好きなんですよね。わんちゃんや猫ちゃんたちの症状の確認や治療はもちろんですが、飼い主さんのお悩みを聞いて、ただお話をする。その時間も大切にしたい。お話したことが必ず治療につながるのか、病気が治るのかはケースバイケースではありますが、お話をしたことで「納得できた」「理解できた」と思ってもらえることもある。僕は多分、ほかの先生より説明が多い方だと思うんです。むしろペラペラとしゃべりすぎているかもしれません(笑)。でも、説明不足よりは少し多いくらいの方がいいのかなとも思うんですよね。何をするのか、なぜそうするのか。できるだけたくさんお話をしながら、飼い主さんと一緒に方向性を考えていけたらと思っています。
無理に触らないことも。動物の負担を考えた診療を
病院が苦手な子も多いですよね。男性が苦手な子や、体の大きな人を怖がる子。病院という慣れない場所に来て、それだけでも緊張している子もいます。そういったケースは、今すぐ必要でなければ、触らないことも選択肢の一つ。来院した理由やその子の状態によっては、どうしても診察や処置をしなければいけないことももちろんありますが、その場合は飼い主さんにきちんとお話をして、了解をいただいたうえで対応する。無理に触られて、強いストレスを抱えたまま帰ってほしくないんですよね。「今日はなぜここまでにするのか」「なぜ今は無理に触らないのか」ということも、きちんと飼い主さんにお伝えしながら診ていきたいと思っています。
また、当院ではトリミングも行っています。病院併設のトリミングだからこそ、高齢の子にもできる限り対応していきたいと考えています。もちろん、その子の状態を見ながらになりますが、まずは一度ご相談ください。
もっと地域の皆さんに知っていただきたい
開院したばかりですので、まずは地域の方にこの病院を知っていただくこと。それが一番ですね。「あの病院に行ってみようかな」と思ってもらえるように、一つひとつ丁寧な診察を積み重ねていきたいです。最近だとマダニが媒介するSFTSなど、人にも関わる感染症についても注意が必要になってきました。また、これから気温が上がる時期は、熱中症にも引き続き気をつけていただきたいと思っています。特に年齢を重ねた子は、去年まで大丈夫だったからといって、今年も同じとは限りません。年齢とともに暑さへの耐性も変わってきますので、その辺りは意識して見てあげてほしいと感じています。
出来る限り幅広く対応していきたいと考えていますので、少しでも気になることがあれば気軽にご相談にいらしてください。気兼ねなく来院いただけたらうれしいです。
※上記記事は2026年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

東神奈川動物病院 長谷川 拓司 院長 (TAKUJI HASEGAWA)
東神奈川動物病院 長谷川 拓司 院長 (TAKUJI HASEGAWA)
- 出身地:神奈川県横浜市
- 趣味・特技:料理
- よく読む本・愛読書:昔は「モンテ・クリスト伯」をよく読んでいました
- 好きな映画:最近観たのは「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」
- 好きな言葉:やってやれないことはない
- 好きな音楽:ロック
- 好きな場所:スタミナカレーの店バーグ

