秀島 学 院長(秀島歯科医院)のインタビュー

秀島歯科医院 秀島 学 院長

秀島歯科医院 秀島 学 院長 (MANABU HIDEJIMA)

『神奈川歯科大学』卒業後、同大学の補綴学を専攻。1986年に上永谷で『秀島歯科医院』を開業し、地域のかかりつけ医として40年診療を続けている。(ブルーライン上永谷駅 徒歩6分)

上永谷で40年。地域とともに歩んだ道のり

この上永谷で開業を決めたのは、知人からの紹介がきっかけでした。元々この土地に縁があったわけではありませんが、若かったこともあり「新天地でやってみよう」という前向きな気持ちで飛び込んだんです。実際に開業してみると、この地域はお年寄りが多く、転勤族の若い世代は入れ替わりが激しい一方で、古くから住まわれている方々が地域を支えていました。開業当初はあまり意識していませんでしたが、当時この地域の方はリコールという概念が浸透していませんでした。定期的な検診や予防という考え方が、まだ一般的ではなかったんです。20年ほど経って、ようやく「かかりつけ医」として地域の方へ予防や検診といった活動が浸透してきたと実感しています。長くこの地で診療を続けてきたからこそ、患者さんとの信頼関係が築けている。そう感じています。地域に根を張り、患者さんの人生に長く寄り添えることが、開業医としての大きな喜びですね。

歯科医師の家系で育ち、厳しさの中で学んだもの

歯科医師を目指したのは、実家が歯科医師の家系だったからです。父も開業医で、親戚には医師が10人、歯科医師が10数人もいるような環境でした。小さい頃から診療所が遊び場のような感覚で育ちましたので、自然とこの道を選んでいたんですね。医療が身近にある環境で育ったことが、今の私の原点になっています。歯科大学時代は、今とは違って非常に厳しい環境でした。寝る時間もないほどの日々で、実習では少しでも失敗すれば最初からやり直し。「現実は甘くない」と徹底的に鍛えられました。その厳しさが、今の診療姿勢の土台になっていると思います。患者さんに対して妥協しない姿勢は、この時代に培われたものだと感じています。補綴を専攻したのは、特別なきっかけがあったわけではなく、全般的に幅広く対応できるようにという思いからでした。何かが突出して得意というよりは、患者さんのために一生懸命やる、というスタンスを大切にしています。どんな症例にも真摯に向き合い、最善の治療を提供したいという想いは、今も変わりません。

「歯を残す」ために大切にしていること

診療の際に最も心がけているのは、「一生懸命やる」ことと、患者さんとのコミュニケーションです。昔からの患者さんとは長年の信頼関係がありますが、最近の方は考え方が以前とは少し違うと感じることもあります。インターネットやSNSなど、宣伝や情報に影響されて、新しい治療法にすぐに飛びつきたがる傾向があるように思うんです。例えば、抜かなくてもいい歯をすぐに抜いてインプラントにしようとする方がいらっしゃいます。本来残せる歯はできるだけ残すべきだと考えているんです。「ダメ元でもやってみる」という工程を省いて、すぐに諦めてしまうのはもったいない。できるだけ自分の歯を維持することが一番大切だと、常々お伝えしています。天然の歯に勝るものはありませんから。患者さんへの説明では、まず何を望んでいるのかをしっかり聞き、その上でこちらから選択肢を提示するようにしています。最終的な選択は患者さんに委ねる、という形を大切にしているんです。押し付けではなく、一緒に考えていく。それが私の診療スタイルです。

一人で診る理由。責任を持つということ

現在、スタッフは主婦の方が中心で、午前と午後で交代して入ってもらっています。ドクターは私一人です。以前は歯科衛生士に任せていたこともありましたが、ミスがあった際の責任の重さを考えると、自分一人ですべてを把握して行う方が、患者さんにとっても私にとってもスタッフにとっても安心だと考えています。全ての患者さんの状態を把握し、責任を持って診療できる体制が、私には合っているんです。設備面では、奇をてらったものは取り入れていません。マイクロスコープなども検討しましたが、使いこなすには相応の習熟が必要で、今の自分のスタイルには標準的な設備をしっかり使いこなす方が合っていると感じています。最新機器よりも、確実に使いこなせる設備で丁寧な診療を行うことを重視しています。ただ、スキャナーは3年ほど前に導入しており、型取りの負担が減るため、患者さんには喜ばれていますね。患者さんの快適性が向上する設備については、積極的に取り入れていきたいと考えています。

地域の皆さんへ。日々のケアが未来を守る

最近の患者さんのお悩みを見ていると、若い世代は「痛くなければそれでいい」と、その場しのぎの治療を希望される方が多い一方で、年齢が上がると「歯を大事に残したい」という意識が高まる傾向にあります。できれば若いうちから、予防の意識を持っていただきたいですね。また、最近は癌を患っている患者さんも多く、薬の副作用で歯がもろくなってしまうケースも見受けられます。他院でなかなか治らなかった異変に気づき、専門センターへ紹介して早期発見につながったこともありました。少しでもおかしいと感じたら、早めに対応することを大切にしています。長年の経験があるからこそ、わずかな変化にも気づくことができるんです。地域の皆さんへのアドバイスとしては、定期的に検診を受けることが何より大切だということです。痛くなってからではなく、痛くなる前に来ていただきたい。それが歯を守る一番の方法です。また、歯間ブラシなどの補助器具を正しく使ってほしいですね。使い方がわからず使っていない方も多いので、ぜひ指導を受けて毎日のケアに取り入れていただきたいです。正しいケアの習慣が、将来の歯の健康を大きく左右します。今後については、新しいことに手を広げるよりも、今来てくださっている患者さんお一人おひとりを全力で診ていく。それが私の使命だと思っています。自分が納得できるまで、この地で現役でやり抜きたい。そう心に決めています。これからもよろしくお願いいたします。


※上記記事は2026年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

 

 

秀島歯科医院 秀島 学 院長 (MANABU HIDEJIMA)

秀島歯科医院 秀島 学 院長 (MANABU HIDEJIMA)

  • 出身地:福岡県
  • 趣味:ダイビング、船舶、スキー
  • 好きな場所:沖縄、ハワイ
  • 好きな音楽:洋楽全般
  • 好きな映画:アクション系
  • 好きな言葉:一生懸命

INFORMATION

秀島歯科医院

電話 045-844-2406
所在地上永谷2-22-29
最寄駅上永谷 徒歩7分、下永谷 徒歩15分、港南中央 約2.4km
診療時間[平日・土曜]9:30~12:30 14:30~21:00
[日曜]9:30~13:00
休診日木曜・日曜午後・祝日
診療科目 歯科 矯正歯科 小児歯科