工藤雅幸税理士事務所 工藤 雅幸 所長 (MASAYUKI KUDO)
『専修大学』を卒業後、『学校法人大原簿記学校』にて常勤講師として20年間勤務。その後も非常勤講師として10年間指導を継続。平成14年に税理士登録を行い、同年に自身の税理士事務所を開業。その後、赤城税理士事務所を引き継ぐ形で「工藤雅幸税理士事務所」を設立。現在に至る。(京急本線金沢文庫駅 徒歩5分)
きっかけは「おじの背中」

会計や税務の専門家としての仕事に触れたきっかけは、税理士だった叔父の存在です。子どもの頃から「お前は会計士になれ」と言われて育ち、大学も会計や税務を学べる『専修大学』に進学しました。『専修大学』は会計分野でも非常に優秀な先生方が多く、実際に学びはとても深いものでした。ただ、会計士試験は想像以上に厳しく、挫折を経験しました。そんな中、税理士という選択肢に切り替えたんです。税理士試験は「科目別合格制度」といって、年数をかけて一科目ずつ合格を積み重ねていくスタイル。形式的にはハードルが低く見えますが、実際には非常に奥が深く、難易度も高い試験です。卒業後に私が本格的に税務の世界へ足を踏み入れたのは、専門学校の『大原簿記学校』で講師を務めるようになってからです。叔父の事務所を手伝いながら受験勉強の目的で大原に通っていた際、「講師として働いてみないか」と声をかけられたのがきっかけでした。横浜校で所得税法の担当を任され、最初は「ちょっとやってみようか」くらいの軽い気持ちだったのですが、気づけば常勤で20年、非常勤で10年、計30年もお世話になっていました。教える仕事は、もちろん大変です。特に働きながら自分自身も試験勉強をしていた時期は、時間のやりくりに苦労しました。また当初は大勢の前で講義をすることも苦手で大変な苦労をしたことを覚えています。しかし、人に教えることで得られる知識や視点も多く、税務に対する理解は確実に深まりました。
事務所設立と赤城清先生との出会い
私が事務所を立ち上げたのは平成14年、港南台の近くでした。しばらくはそこで地道に活動していたのですが、ある時、税理士会の大先輩である赤城清先生から「事務所を引き継いでほしい」とお声がけをいただきました。赤城先生はこの地域で長年活躍された方で、地元にも深く愛されていました。先生が体調を崩され、後継者を探していた中で、私にお話が回ってきたんです。「僕でいいんですか?」という思いもありましたが、迷っている時間はありませんでした。ご縁を大切にしたいという思いで、事務所を引き継がせていただきました。
笑顔と元気を大切に

この仕事をしていると、どうしても「お堅い」「とっつきにくい」という印象を持たれがちです。ですが、私が常に心がけているのは「身近でいること」「明るくいること」です。専門家として指導的な立場にあったとしても、怖い顔をしていては誰も相談しづらくなってしまいます。だからこそ、笑顔でいること、ポジティブであることを何より大切にしています。健康については、特別なことはしていませんが、気持ちが沈まないようにする工夫は欠かしません。失敗したって、落ち込んでいたら前に進めません。切り替えて、また前向きに動き出すことが、税理士として長く続ける秘訣だと感じています。
相続と人生に寄り添う
最近、相続の相談が非常に増えてきています。赤城先生も自分より高齢だったので、引き継いだ経営者や個人事業主の方も高齢になってきて、次の世代へのバトンタッチが現実的な問題として迫ってきているからだと思います。相続というのは、人生において何度も経験するものではありません。多くの方にとっては一度きり、せいぜい四度あるかないかです。だからこそ、「何をどうすればよいのかわからない」という方が非常に多い。実はあたり前なのです。そうした方々に対して、私は税理士としてだけでなく、“士業の窓口”として総合的なアドバイスを行うように心がけています。「仲の良い兄弟だったのに、相続で争ってしまった」そんなケースも実際に見てきました。法的な手続きはもちろん大切ですが、その背景には感情のもつれや古い価値観、家族の歴史が深く関わっていることもあります。だからこそ、税理士として法と感情の間に立ち、冷静に橋渡しをすることが必要なのです。遺言の作成や遺産分割の進め方、相続税の計算なども含め、気軽にご相談いただける存在でありたいと考えています。
「ちょっと聞いてみたい」その一歩に応えたい
税理士という仕事は、会社の決算や確定申告だけをこなしていれば良いというものではありません。むしろ、数多くの士業があるので「どこに相談したらいいかわからない」と困っている方の話をまず受け止めること、それが税理士の役割でもあると思います。「こんなこと聞いてもいいのかな?」という内容こそ、私が一番お力になれる部分かもしれません。特に金沢区のような地域密着型の環境では、顔の見える関係、気軽に相談できる信頼関係がとても大切です。失敗したことも多々ありますが、私はこれからも、地域の皆様にとって“気軽に相談できる専門家”でありたいと考えています。また、政治にも関心を持ち、税理士としての知見を活かしながら、社会の仕組みが少しでも良くなるよう行動していきたい。特に近年は、日本人がどこか元気をなくし、卑屈になってしまっているように感じることがあります。だからこそ、自分の専門を通して「もっと前向きに生きられる社会」をつくる一助になりたい。そんな思いが、今の原動力です。税理士事務所は気軽に来訪しにくいとは思いますが税の話も、人生の話も。どんなことでも、どうぞ一度ご相談ください。
※上記記事は2025年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

工藤雅幸税理士事務所 工藤 雅幸 所長 (MASAYUKI KUDO)
工藤雅幸税理士事務所 工藤 雅幸 所長 (MASAYUKI KUDO)
- 出身地:横浜市
- 趣味:音楽演奏
- 好きな場所:海の公園
- 好きな音楽:J-POP
- 好きな映画:「バックトゥーザフューチャー」「スターウォーズ」
- 好きな本:「オーヘンリー」「阿刀田高」
- 好きな言葉:「為せば成る」

