momo 先生(陶芸momo工房)のインタビュー

陶芸momo工房 momo 先生

陶芸momo工房 momo 先生 (MOMO)

高校卒業後に陶芸に興味を持ち、陶芸教室に生徒として通い出す。その後、この世界にのめり込み師匠のもとで6年ほど修行し、教室の一部を任せてもらう形で陶芸を教え始めて約20年。約1年半前に、つくの商店街に独立して『陶芸momo工房』をオープンし今に至る。(JR鶴見駅 徒歩13分)

窯から出すまで分からない。だからこそ惹かれる陶芸の面白さ

陶芸を始めたきっかけは、もともとイラストや絵を描くこと、物を作ることが好きだったからです。器の上に絵を描けたら面白いだろうという気持ちから入りました。学校を出てからは自動車会社でエンジン設計の管理業務をしていて、陶芸とは全く関係のない仕事をしていたのですが、師匠の陶芸教室に生徒として通ううちにどんどんはまっていき、気づけば修行させてもらうようになっていたのです。陶芸の面白さは、窯から出してみないとどんな仕上がりになるか分からないところにあります。完璧に作ったつもりでも、窯を開けたときにそれ以上の出来になっていることもあれば、色がうまく乗らなかったり飛んでしまったりすることも。気温や湿度といったさまざまな要素が絡むため、同じものは二度とできません。その「開けてみないと分からない」ところに、みんな惹かれているのだと感じています。

海外で気づいた日本文化の魅力。地元・鶴見での開業

海外に行く機会が多かったのですが、そのたびに改めて日本文化の素晴らしさに気づかされました。そこから茶道や、茶道で使うような器を自分で作ってみたいという気持ちが強くなり、陶芸をきちんと習いたいと思うようになったことが今につながっています。師匠の陶芸教室で6年ほど修行をさせていただき、教室の一部を任せてもらう形で陶芸を教えるようになってから約20年。独立したのは1年半ほど前のことです。場所は、もともと通っていた師匠の教室から歩いて2分ほどのところ。たくさんの生徒さんがついていた教室の近くであれば、これまで通ってくださっていた方にも親しみやすいだろうと考え、この場所を選びました。

正解のない世界で、楽しさを100点満点に

陶芸には「こうじゃなきゃいけない」という正解がありません。だからこそ、楽しく作り上げたものはすべて100点満点だと考えています。生徒さんには、作る楽しさ、できあがった楽しさ、それを使う楽しさを味わってもらいたいので、何を作ってもいいということにしています。男の子が変わった形のものを作ることもありますし、壺を作りたいという方もいる。作り方はきちんとお教えしますので、好きなものを自由に楽しんで作ってもらえたらと願っています。そうして自分で作った器で食事をすると、知らない器で食べるのとは感覚がまるで違います。うまく作れていなくても、自然と愛着が湧いてくるものです。トマトが苦手な子でも、自分で作った器に入れると食べてくれることがあります。そんな楽しい食卓が、もっと身近に広がればいいなと考えています。

その人に合わせた、決まったコースのない教室

陶芸を習いたいと思う気持ちは、生徒さんによって本当にさまざまです。土練りから本格的に日本文化を学びたいという海外の方もいれば、自分のペースで気軽に作って楽しみたいという方、健康維持のために手を動かしたいという方、釉薬作りなど専門的なことを学びたいという方もいます。それぞれの目的に合わせて、楽々コースからしっかり学ぶコースまで、ご自身に合った形で楽しんでいただけるようにこの教室はしました。他にも老人ホームへの出張陶芸を行っており、そちらでは、ご年配の方ができるところだけやっていただき、難しいところはお手伝いする形をとっています。また当教室は月謝制ではなく、来たいときに予約をして通っていただくシステムにしているのも、この教室の特徴です。子育て中の方や親の介護をされている方など、皆さん忙しい中で通ってくださっているので、急な予定変更があっても気兼ねなくキャンセルできるようにしました。定員は6名ほどの小さな教室ですが、当日の電話予約から1か月前の予約まで、それぞれのペースで通っていただいています。土曜日は少人数での貸切りの日にしているので、家族だけ、仲良しグループだけで楽しみたいという方にもご利用いただけます。

子供から大人まで。商店街で育む地域のつながり

通ってくださる年代は幅広く、10代から80代後半の方まで、その方の生活環境に合わせていらっしゃいます。子育て中のお母さんがお子さんを連れて来てくださることもあり、生後6か月の赤ちゃんの手形を取って記念プレートを作ることも。夏休みには学童保育の子どもたち50人ほどが訪れ、夏休みの宿題として陶芸に取り組んでいます。子どもたちの作品は、収納のしやすさなどを気にせず自由に作るので、見ていてとても楽しいものです。ホームページは作っておらず、Instagramでの発信はあるものの、基本的には口コミで生徒さんが集まってくださっています。その繋がりを大切にしながら、地域に密着した教室でありたいと願っています。最近は学校帰りの子どもたちが習い事の前に立ち寄って絵を描いていくこともあり、「お邪魔します」と声をかけ合えるような関係が地域の中に育てばと考えています。商店街の皆さんはとても優しく、これからもこの場所を陶芸以外の形でも生かしていけたらと思います。実際、土曜日に予約が入っていない時間には、ネックレス作り、手ぬぐいスカート作りなどのワークショップを開いたり、落語家さんを招いて落語会を開いたりもしています。数学や物理には決まった正解がありますが、陶芸の世界にはそれがありません。だからこそ子どもたちには、この「答えのない、満点が取れる」世界を体験してもらい、自信をつけてもらえたらと思っています。

※上記記事は2026年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

陶芸momo工房 momo 先生 (MOMO)

陶芸momo工房 momo 先生 (MOMO)

  • 出身地:横浜市鶴見区
  • 趣味:陶芸
  • 好きな場所:海
  • 好きな音楽:ボサノバ、ジャズ
  • 好きな映画:SF (star warsシリーズ)
  • 好きな本:浅田次郎、吉本ばなな
  • 好きな言葉:楽しいことを発掘する

INFORMATION

陶芸momo工房

所在地佃野町28-4
最寄駅鶴見駅 徒歩11分、京急鶴見駅 徒歩15分、鶴見市場駅 約1.5km
営業時間詳しくはお問合せ下さい
ジャンル 陶芸教室