バレエスタジオリリア 樋口 ゆり 代表 (YURI HIGUCHI)
4歳より岩田高一氏に師事。ローザンヌ国際バレエコンクールでプロフェッショナル賞を受賞し、英国ロイヤルバレエスクールに留学。ロシア国立ベルミオペラバレエ劇場に入団し、ファーストソリストとして活動。サンクトペテルブルク・リムスキー・コルサコフ劇場でプリンシパルとして活動。熊川哲也Kバレエカンパニーに入団ソリストとして活動。2010年9月バレエスタジオ リリア設立。現在に至る。
伝統と継承を次の世代へ

4歳からバレエを初めて、海外留学や国内外のバレエ団に所属し、プリンシパルなどを勤め上げてきたわけですが、もともとクラシックバレエの世界は伝統と継承を重んじる世界でもあったことから、わたし自身が教わったように、次世代へ継承したいという強い思いがあったことがひとつ。父が提供してくれたこのスタジオを、わたし達姉妹だけでなく、次世代のバレリーナ育成のために役立てたい、と思ったことがもうひとつの理由です。ご存じのようにバレエでは、アン・オーなどのポーズや跳躍(ジャンプ)、パ・ド・ドゥ(ペアダンス)のリフトなど異次元の高さが必要になります。およそ3.5mを超える天井の高さは、舞台や劇場の広大で高い空間に対応出来るダイナミックな表現力を養うためにも、日常の練習環境から、頭上にゆとりがあることは極めて重要なのです。
好き、から始まる自己表現力
バレエ…初めては誰でもドキドキするでしょうし、緊張もあるかもしれません。アン・ドゥオール(股関節を開く)など実生活では経験しない動きもあるでしょう。しかし、ストレッチを終え、バレエの基本の立ち方、ポジションを覚え、バーレッスンへと進んでいくうちに「楽しい」と感じ、バレエを「好き」だと思ってくれたら、新しい始まりなのです。バレエが好き。そう、「好き」から始めて良いのです。
加えて言うならば、子ども達に不足しがちな「表現力」を引き出すことにも注力しています。わたしが指導したこと以外にも、自分の思ったこと、感じたことを話してみてと促し、教科書通りではない自己表現の大切さを教えています。
バレエの極意は「背中で語れ」

わたしの指導したままではなく、自分自身の頭で考え、自分なりに自己表現することに加えて、指導方針にしている幾つかのことがあります。
生徒一人ひとりの個性を理解し、その子に合った指導を心掛けること。レッスン中にも名前を呼び、個人として見て貰えている、という感覚を大切にしています。
また、バレエを通じて、姿勢の美しさ、礼儀作法、規律なども教えます。厳しいと感じることもあるでしょうが、これからの人生を豊かにする学びになると考えています。
わたしが師から受け継いだ教えは、「背中で語れ」というものです。人から見られない部分も気を抜いてはいけない。常に緊張感を持って、意識し続けることの重要性を伝え、いつでも、どこから見ても美しい存在であることを目指すよう指導しています。
年代を超えて、それぞれの目標を
設立16年目の「バレエスタジオ リリア」には、4歳から70歳を超える大人の生徒さんが通っています。
子どもクラスは、4歳からのお子さまがいますが、第一の目標はバレエを楽しいと思ってもらえる環境作りを考えています。プロを目指す子にはその道筋を示し、その他のお子さまに対しても、目標とするものに対応できるよう、柔軟な指導をしています。
20代~70代までの幅広い年齢層の方が在籍しているシニアクラス。子育てなどが一段落し、自分自身の楽しみ、としてバレエを始める方や、子どもの頃に習っていたけれど、もう一度挑戦したい、そんな方も多いですね。1回90分のレッスンですが、ストレッチから始まりバーレッスン、ジャンプまでこなして非常にエネルギッシュで濃い内容のクラスです。週1~2回のレッスンでインナーマッスルが鍛えられ、全くの初心者でも1年半ほどでクラスについていけるようになります。
ジュニアクラスもシニアクラスも共に、お互いに助け合いながら、和やかで前向きな姿勢が印象的です。
ここに来るのが(ストレスの)発散、と話してくださる生徒さんも多く、厳しい中にも楽しい雰囲気に満ちたクラスだと思います。
憧れを楽しみに変えて
1度はやってみたい、トウシューズを履いてみたい、と思われたなら、チャレンジしてみませんか?
バレエ未経験の方でも始めやすいように、ピラティスと融合させたピラティスバレエ(バレエピラティス、バーピラティス)は、ピラティスの体幹を安定させる動きにバレエのしなやかな四肢の動きをミックスしたハイブリッドなエクササイズとして注目されています。バーに手を添えた立位で行う動きがメインとなり、バレエの基本姿勢をベースにしながら、ピラティスの呼吸法やインナーマッスルへの意識を組み合わせて、リズミカルに身体を動かします。
立位に不安のある方でしたら、フロアバレイ(バーアスティエ、床バレエ)はいかがでしょう。フロアバレイは床(フロア)に寝そべったり座ったりした状態で行うバレエレッスンです。仰向け、うつ伏せ、または座った姿勢のまま、音楽に合わせてバレエのバーレッスンと同じ動きを行います。床に寝ているので、重力から解放され、骨盤も正しい位置のまま、関節の可動域を無理なく広げることが出来ます。身体が硬い方でも怪我のリスクが低く、しなやかな柔軟性とインナーマッスルが効率よく身につきます。
体幹を整え、しなやかな動きを身につければ、これまでにないあたらしいあなたが開眼するかも知れませんね。
※上記記事は2026年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

バレエスタジオリリア 樋口 ゆり 代表 (YURI HIGUCHI)
バレエスタジオリリア 樋口 ゆり 代表 (YURI HIGUCHI)
- 出身地:横浜市鶴見区
- 趣味:読書、音楽鑑賞
- 好きな音楽:クラシック以外にも、ジャンルを問わずイマジネーションを掻き立ててくれるもの全般
- 好きな映画:「アバター」、「シザーハンズ」、「グラスハート」
- 好きな場所:バレエスタジオ(スタジオ リリア)

