井上裕太郎 代表(自家製麺250)のインタビュー

自家製麺250 井上裕太郎 代表

自家製麺250 井上裕太郎 代表 (YUTARO INOUE)

高校卒業後、上京し飲食の道へ。帰省し、福島の実家の居酒屋を手伝っていた時に東日本大震災に遭い、再び上京。様々な飲食店で経験を積み、縁があり和田町で2025年2月に『自家製麺250』をオープンし今に至る。(相鉄線和田町駅 徒歩3分)

飲食業一筋20年、タイミングとご縁ではじまった和田町での独立

私は高校を卒業後、東京に上京して飲食店での仕事をはじめました。その後、一旦福島の実家に戻り、家業の居酒屋を手伝っていたのですが、東日本大震災で実家の店が営業できなくなり、地元の飲食店に就職。30歳頃に再び上京を決意し、それから38、39歳頃まで基本的に飲食業を転々としながら経験を積んできました。実は、ラーメン屋としての経験はそれほど長くなく、正味1年ちょっとくらいしかありません。いわゆる「修行先」と呼べるような場所もなく、普通に正社員として働いていました。ですが、その最後の職場がラーメン業態だったことが、今の店につながるきっかけとなりました。その会社がなくなることになった際、親会社の方から独立の話をいただいたんです。
もともと40歳までには独立したいという気持ちがあったので、「お願いします」と、結構軽い気持ちで返事をしてしまいました。そういったタイミングが重なり、支援もいただけることになったので、今年の2月に独立し、この「自家製麺250」をオープンしました。

店名の「250(ニーゴーマル)」は、自転車競技の世界基準である250m競技場から来ています。日本人が「ニーゴーマル」と呼ぶことから、単純にそこから名付けました。後付けにはなりますが、皆の輪の中心にお店がなれればいいなという思いも込めています。和田町に店を構えた理由は、正直なところ特別なものはなく、本当に直感だけで選びました。でも、実際に入ってみると、和田町は商店町がしっかりと機能している温かい町でした。いわゆるシャッター商店町ではなく、個人商店がそれぞれ独立して運営されているのは素晴らしいことだと感じています。お祭りなども多くあり、新しく入ってきた店に対しても会長さんをはじめ、皆さんが声をかけてくださる。とても温かく素敵な町です。

「綺麗な場所で綺麗な仕事を」フリースタイルを貫く店づくり

長く飲食業に携わってきましたが、この仕事の魅力は、毎日がルーティンワークでありながらも、実はルーティンワークではないところにあります。仕込みまではルーティンワークですが、やはりお客様相手の仕事なので、お客様一人ひとり年齢も趣味趣向も違います。そういったところでとても刺激の多い職業だと思っています。私のモットーは、綺麗な場所で綺麗な仕事をすることです。とにかく町の中で一番綺麗なお店であろうと心がけています。美味しいのは至極当然なので、その先で突出したところがないかと考え、居心地のいい空間だけは作るようにしました。汚いという悪い印象を持たれたくないですし、お客様に最初に見られるところはそこだと思うので、特に気をつけているポイントです。

お店でスタッフに伝えているのは、「フリースタイル」でやろうということ。しがらみがなく、好きなことを自由にやった結果、お客様に満足していただけるというのが一番目指している方針です。もちろんレシピなどの決まり事はしっかりと固めてありますが、良い意味で従業員の強みを活かして自由にやっています。店内は厨房との距離感も近く、聞かれたことは何でも答えますし、見せていくスタイルです。見られて困るようなものは置いていないので、開放的な雰囲気を体感していただけると思います。

自家製麺と新鮮な霧島鶏のスープ、そして毎月変わる限定メニュー

一番人気のメニューは醤油そばです。特徴は二つあります。一つは、店で一から製麺している麺を使っていること。もう一つは、スープに宮崎の霧島鶏をメインで使っていることです。霧島鶏は、さばいたその日に冷凍をかけずにそのまま空輸してもらっています。基本的には冷凍の鶏は使いません。すっきりとした味わいで年齢を選ばないメニューだと感じています。また、メインのメニューは変えずに、「月限定」メニューを毎月1種類用意しています。思いつきで作っていて、「今できたから出そう」という感覚でやっているのが楽しいですね。全メニューに共通していることですが、当たり前のことをして、美味しく提供することを当店では重要視しています。美味しい素材は使用していますが、それ以上に大事にしているのは基本的な部分で例えばスープの温度。ぬるくなく、熱々で美味しく食べてもらえる温度を全てのお客様に徹底することです。こうした基本を徹底することが大事なことだと考え行動しています。

ゆったり過ごせる空間設計で居心地のいい空間を

お客様の年齢層は、私と同年代か少し上、30代から50代の方がメインです。最近は10代や20代の女性お一人のお客様も増えてきています。一番多いのは30代、40代、50代の男性ですが、女性やおひとり様が入りやすい雰囲気も意識しています。席の間隔は通常のラーメン屋さんの1.5倍あります。肘が当たらない、隣の人の汁や咀嚼音が不快にならないように配慮しています。席を詰めて席数を増やすことも可能ですが、それはしたくありませんでした。また私自身に子供がいるので、お子様連れでも来てもらえる店にしています。どうしてもお子様が小さいとラーメン店は嫌煙しがちですが、当店ではお子様用の椅子も用意していて、テーブル席に入れるとちょうど高さが同じになるように設計しています。お子さんが食べ終わるまで、ゆっくり食べて欲しいです。営業時間は昼と夜で、夜は18時から21時までやっています。営業していて感慨深いエピソードが一つあります。それは、私がCDを買って聴いていたバンドの方が、たまたまお店に食べに来てくれたことです。横浜で活動している方たちで、そこから仲良くなり、繋がりができて、お互い店とライブを行き来する仲になりました。

和田町に人を呼べる店へ、そして地域と共に

今後の目標は、和田町に人を呼べるような店舗になることです。人通りが少ない和田町ですが、自分の店が人を呼べれば、町自体が賑わう面もあると考えています。私自身、和田町に縁も繋がりもなく来た新参者ですが、地域の方に温かく迎えていただき、感謝しています。そんな和田町に少しでも貢献できれば嬉しいです。横浜では家系ラーメンのように味が比較的濃いめのラーメンが多い中で、うちはいわゆる淡麗(たんれい)のラーメンを提供しています。そういったラーメンを求めている方に、ぜひ来ていただければ嬉しく思います。

 

※上記記事は保土ケ谷区.jpスタッフにより取材掲載されたものです。
個人の主観的な評価や情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

 

自家製麺250 井上裕太郎 代表 (YUTARO INOUE)

自家製麺250 井上裕太郎 代表 (YUTARO INOUE)

  • 出身地:福島県
  • 趣味:自転車競技、音楽
  • 好きな場所:ライブハウス、公園
  • 好きな音楽:メロディックパンク
  • 好きな言葉:フリースタイル

INFORMATION

自家製麺250

電話 045-274-7721
所在地和田1丁目12−17 ホーユウパレス和田町 104
最寄駅和田町駅 徒歩3分、上星川駅 徒歩12分、星川駅 徒歩13分
営業時間[月]
11:00 - 15:00 (L.O. 14:45)

[水・木・金・土・日・祝日]
11:00 - 15:00 (L.O. 14:45)
18:00 - 21:00 (L.O. 20:45)
定休日火曜
ジャンル ラーメン